竹中銅器では、最初のお打ち合わせから、完成、除幕式にいたるまで、銅像・胸像製作にかかわる全ての面で親身にサポートさせていただきます。
銅像・胸像を完成させるには、銅像・胸像作家をはじめ、鋳物、仕上げ、着色、台座製作、銘板製作など、多くの分野で、それぞれ専門の職人さんや、技術者の力が必要です。 製作にかかわる中で、お客様にしていただくことは、最初の打ち合わせと、原型の検収がメインとなりますが、逐一、安心してお任せいただけるよう、永久保証制度と共に、信頼・安心に努めています。
銅像、胸像の最終形をイメージして、制作の計画を立てます。 あらかじめ、建立の日程が決まっている場合は、それにもとづいて予定を立てる必要があります。
予算と費用を調整しながら、立像、胸像、レリーフのどれにするのか、そして、 大きさ、服装、ポーズ、銅像・胸像原型作家、素材、設置場所、台座を決め、スケジュールを立案します。
まず、本人の写真、あるいは肖像をご用意ください。
アニメのキャラクターであれば、イメージに近いカットでもかまいません。前後左右を基本として、斜め左、斜め右があれば申し分ありません。 故人の場合は、これだけの方向からのカットを揃えていただくのは困難と思われますので、最も印象が似ている写真を指定してください。
原型は粘土で制作します。原型制作の期間は、約1か月をいただいています。 粘土原型の完成段階で、実際にお客様に見ていただき、修正、確認を行います。 (たいていは、竹中銅器の近辺で、富山県高岡市内です) 原則としては、銅像・胸像作家のアトリエにお越しになっていただきますが、どうしても無理な場合は、原型を持って、出張修正に行かせていただくこともあります。 ここで承認をいただいたものが、そのままブロンズになりますので、納得いくまで修正することが大切です。妥協せず、修正箇所を明確に銅像・胸像作家にお伝えください。
複数の方で承認する場合、「似ている」「いや、似ていない」で直したり、元に戻したりして混乱する場合があります。できれば、最終決定できる責任者の方をあらかじめ決めていただくと、混乱をさけることができます。
原型承認後、粘土原型から石膏型を製作します。 さらに石膏原型から、外子型と中子型を作り、鋳物を流し込むための砂型を製作していきます。
外子型は、外観の形を再現するもの、中子型は、ブロンズ像の中を中空(空洞)にするためのものとお考えください。銅像や胸像の内部を中空にするのは、重量を軽減し、運搬や設置を容易にするためと、材料費の削減をおさえるためのものです。
外子と中子で組み合わせた方は焼成して注湯(溶解した金属を流し込むこと)し、型をばらせば、原型と同じブロンズ像ができます。
型をはばらしたままのブロンズ像は、バリやピンホールができています。 これは、鋳物製品で、現在の製法では避けることができません。 仕上げ工程では、これを削ったり、埋めたりして、表面をきれいに修正します。
仕上げは銅像や胸像の出来上がりを左右する重要な工程です。 竹中銅器では、仕上げ専門の職人に依頼しています。
竹中銅器では、長年の蓄積で、400年つづく伝統的な手法を継承しています。
茶系の場合は、ブロンズを温めながら、漆に顔料を混ぜたものを布で漬けのばします。ベンガラを入れると赤みが増し、煤(すす)を混ぜると、黒みがでます。
作品によって、濃淡をくわえたり、立体感を強調したり、匠の技が出るところです。
原型制作に約1ヶ月、鋳造、仕上げ、着色にも約1ヶ月で完成した銅像がいよいよ設置となります。
屋外の石台座の場合は、コンクリートで基礎をうって、その上に石台座を設置します。 小さな台座は、無垢石を使用しますが、大きなものになると、コンクリートに石を貼ったり、内部に補強を入れて石を組んだりします。 一般的に台座の石は、御影石のことを指します。
白御影、黒御影、桜御影とさまざまな種類がありますが、最近では、価格の安い輸入物が多く使われるようになりました。 石台座と銅像本体の接合は、石に空けた穴にコンクリートや接着剤を入れ、本体から出したアンカーボルトを穴に入れて固定します。
等身大の立像と目線を同じにしたいとの希望から、石台座を使わず、コンクリートの基礎に穴を空けておき、銅像本体を固定する場合も多々あります。 竹中銅器では、池の中や斜面での設置など、豊富な設置実績があります。
設置が終わったら、除幕まで、白布をかけて、養生します。
除幕式は、よい日取りを決めて、関係者を招待して行います。
竹中銅器では、除幕式に必要な紅白幕、除幕用の幕、テープカット用の道具一式、あるいは建立記念の小冊子の製作までサポートが可能です。
除幕式の段取りについても、豊富な実績がありますので、随時ご相談ください。