銅像が出来るまで - 銅像制作・胸像制作は日本最大級の制作実績を誇る竹中銅器へ

銅像が出来るまで

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真心ときめ細やかなサービスを提供します。
イメージを具体化します。
自信があるデザイン力で提案します。

竹中銅器は、デザイン専門の担当者により、お客様のイメージを希望どおりに具体化します。
まずは、思い描いているイメージをお伝え下さい。

01 計画

目的は?いつまでに?
予算は?大きさは?設置場所は?

最初は漠然としたイメージでも結構です。
あらかじめ建立の日程が決まっている場合は、それにもとづいて予定を立てます。

02 お問い合わせ・相談

ホームページにある「お問い合わせ資料請求」または「お電話」にて、お問い合わせください。
フリーダイヤル0120-66-0107

お客様の希望を確認させていただき、最終形をイメージして、予算と費用を調整しながら、立像、胸像、レリーフのどれにするのか、そして、大きさ、服装、ポーズ、原型作家、素材、設置場所、台座等の詳細を決め、スケジュールを立案します。
必要に応じてデザイン専門の担当者がデザイン図やイメージ図を作成し、仕様を決定したらお見積もりをご提出いたします。
実績に基づくノウハウでお客様に最適なプランを提供いたします。

契約

03 ご契約

お見積もりをご覧いただき
内容にご納得いただけましたらご契約となります。

高ければよいものができる、というものでもありませんし、安ければよしというものでもありません。
もちろん、低予算でよいものができれば、それに越したことはないのですが、銅像、胸像をはじめとするブロンズ像本体の予算は、大きさに比例するとお考えください。

04 原型の制作

最も重要なポイントで、
原型制作が出来上がりの決め手となります。

予算にも影響するのですが、そっくりな仕上がりにすることだけを重視するのか、見た目だけではなく人格人柄などの内面を表現したいのか、芸術性のある仕上がりにするのかなどを十分に話し合いのうえ決める必要があります。
そのうえで最適な原型作家を推薦させていただきます。
竹中銅器では、芸術院会員、日展会員、彫刻家連盟などの原型作家とのお付き合いがありますので、それまでの作風をご覧になり、ご希望のイメージにあった銅像・胸像作家に制作してもらうことが可能です。
原型制作には約1カ月程度要します。

ご選択いただきました原型作家にて原型の制作を開始いたします。

まず、本人の写真や肖像をご用意ください。
前後左右を基本として、斜め左、斜め右があれば申し分ありません。
アニメのキャラクターであれば、イメージに近いカットでもかまいません。

写真を撮影させていただくことも可能です。 故人の場合は生前のできるだけ多くの写真があるといいのですが、あまり写真がないという場合はご相談ください。写真はできるだけ制作する年代に近いものや印象が似ているものをお願いいたします。 粘土原型の完成段階で、実際にお客様に見ていただき、修正や確認を行います。 原則としてお客様に原型作家のアトリエにお越しいただき、ここで承認をいただいたものが、そのままブロンズになりますので、納得いくまで修正することが大切です。妥協せず、修正箇所を明確に原型作家にお伝えください。 この時に仕上がりの色などの詳細も決定いたします。 複数の方で承認する場合、「似ている」「いや、似ていない」で直したり、元に戻したりして混乱する場合があります。できれば、最終決定する責任者の方をあらかじめ決めておいていただくと混乱をさけることができます。 Zoom等を利用したオンラインでのお打ち合わせや原型検収にも対応しております。お客様にご了承をいただいた後、粘土原型を石膏原型に置き換えます。

05 銅像の制作

銅像に使用される銅合金は、ブロンズ(青銅)と呼ばれるもので、銅が8割以上の他に、錫、亜鉛などを加えた合金です。
青銅は、耐圧性、耐摩耗性、被削性、鋳造性がよく、仕上がり表(鋳肌)が美しいという特性をもっています。
特に一般的に”銅像らしさ”を表すのは、やはり、青銅色と呼ばれる色で、この色は、経年変化を増すにつれ、深みのある落ち着いた色に変わってゆきます。
緑青は銅像の歴史を表すブロンズ像ならではの味わいです

①鋳造

石膏原型をもとに鋳造工程に進みます。
石膏原型から、外型と中子型を作り、鋳物を流し込むための砂型を制作していきます。
外型は外観の形を再現するもの、中子型はブロンズ像の中を中空(空洞)にするためのものとお考えください。銅像や胸像の内部を中空にするのは、重量を軽減し、運搬や設置を容易にするためと、費用を抑えるためです。
型に注湯(溶解した金属を流し込むこと)し、その後、型をばらせば、原型と同じブロンズ像ができます。

②仕上げ・研磨

型をばらしたままのブロンズ像は、鋳物特有のバリやピンホールができています。仕上げ工程では、バリを削ったり、ピンホールを埋めたりして、表面をきれいに修正します。
仕上げは銅像や胸像の出来上がりを左右する重要な工程で、仕上げ専門の職人が担当します。

③着色

銅像の表面に茶系や青銅系の着色を施し、ご希望の色合い、風合いを出します。
竹中銅器では、高岡で400年つづく伝統的な手法を継承しています。
例えば、茶系の場合、ブロンズを温めながら、漆に顔料を混ぜたものを布で漬けのばします。ベンガラを入れると赤みが増し、煤(すす)を混ぜると、黒みがでます。
この工程は下塗りを幾度か重ね、最終仕上げは微妙な濃淡を出しながら手作業で塗り重ねていきます。

個性ある表情や造形にあった微妙な色合いを出すのは、職人の熟練した技です。青銅像着色の表面は年を経るにつれ、化学変化がすすみ、最終的には青黒い青銅色に落ち着いていきます。これは緑青が表面を覆い、着色表面が安定した状態になった証しです。古い銅像をご覧になると、緑がかった青に見えますが、これが緑青と呼ばれるもので、銅像が年を重ね、風格と味を増した証しです。
なお、茶系色は酸性雨や排気ガスの影響で、部分的に変色がすすみ、そこの箇所が目立ってくる場合がありますので、比較的、屋内向きの色といえます。
また、リアルな彩色や金箔・銀箔仕上げは、長期間風雨にさらされる野外にはあまり適切とはいえません。

06 設置

設置場所にもポイントがあります。

ご契約から約3ヶ月で完成した銅像がいよいよ設置となります。

設置場所にもポイントがあるため、計画当初に必要であれば現地視察も行い、具体的な提案をさせていただきます。

一般的に銅像は台座の上に設置し、台座と銅像本体をステンレスボルトで固定します。台座の種類、サイズおよび銘板などについても最適なご提案をさせていただきます。
屋外の石台座の場合は、コンクリートで基礎をうって、その上に石台座を設置します。 小さな台座は、無垢石を使用しますが、大きなものになると、コンクリートに石を貼ったり、内部に補強を入れて石を組んだりします。 一般的に台座の石は、御影石のことを指します。
白御影、黒御影、桜御影とさまざまな種類がありますが、最近では、価格の安い輸入物が多く使われるようになりました。 石台座と銅像本体の接合は、石に空けた穴にコンクリートや接着剤を入れ、本体から出したアンカーボルトを穴に入れて固定します。
等身大の立像と目線を同じにしたいとの希望から、石台座を使わず、コンクリートの基礎に穴を空けておき、銅像本体を固定する場合も多々あります。
銅像やブロンズ像は、本体の形状と設置場所によって固定方法は様々ですが、竹中銅器では山中や池の中、斜面など様々な場所での実績があり、安全な強度を保ち、長年にわたってご安心いただくためのノウハウの蓄積があります。
銘板を取り付けることも多いです。
銘板は、作品名や名前を記したもの、碑文、略歴、趣旨、寄贈者などがあり、取り付ける場所も色々です。
銘板はブロンズで鋳造する場合が多いのですが、文字が多い場合は、真鍮板にエッチングしたものを使ったりします。
鋳物の銘板から、板にエッチング加工して文字を入れた銘板など、銅像に相応しい提案をさせていただきます。

07 除幕

ついに完成した銅像をお披露目する場として関係者を招待して除幕式を行います。

設置が終わったら、除幕まで白布をかけて養生します。除幕式は、よい日取りを決めて、関係者を招待して行います。

08 維持管理

銅像は、定期的なメンテナンスを行うことで
末永く維持できます。

通常管理は、水洗いやワックスがけで問題ありません。
経年劣化により修復が必要となった場合も、ご用命いただければ輝きを取り戻すお手伝いをさせていただきます。

品質保証

保証をお付けしています。
制作した銅像について、納入後正常な使用状況において、竹中銅器の責任に起因する変色、 破損があった場合、無償にて修理を承っております。 保証期間は銅像の納入後、屋外のものは3年、屋内のものは10年となります。
保証制度で納入後の安心、アフターケアに対応

幸いにも、これまでこの保証制度を適用した例はありませんが、納入後の安心、アフターケアとして、お客様から好評を頂いています。
保証内容は、作品納入後、正常な使用状況において、当社(竹中銅器)の責任に起因する変色、破損があった場合、無償にて修理します、というものです。
免責事項として、屋外や野外に設置された銅像・ブロンズ像では、ペンキをかけられたり、作品の一部を折られたりするなど、心ない人によるイタズラがあります。
これら、外部からの力による破損、イタズラによる変色や破損の類に関することは保証外とさせていただいています。

さらに、竹中銅器では、銅像、胸像、レリーフを作る前に、チェックしておきたいポイントをまとめた小冊子をご用意しています。
後で、しまった!とならないように、役立つ情報、知っておきたい知識をポイントごとに掲載しています。