こち亀連載35周年記念ということで、今回はベンチ付きの両さん像を2種類制作させていただきました。今回のベンチ銅像で、こち亀キャラクター銅像は合計14体となりました。
除幕式
2011年8月6日、盛大に除幕式が行われました。ちょうど映画こち亀の公開初日でもあり、主演のSMAP香取慎吾さんらも参加され大変な盛り上がりでした。大勢の皆様がベンチに座って記念撮影をしている風景を見るととても嬉しく思います!
2011年8月6日、漫画「こち亀」両さんベンチタイプ銅像の除幕式が行われました。ちょうど映画こち亀の公開初日でもあり、主演の香取慎吾さんらも出席され大変な盛り上がりでした。 今回なぜベンチ付きの両さん像を企画したのか?こち亀原作者の秋本治先生からその理由についてお話がありました。今回で14体目の銅像となりますが、第1体目の銅像制作の時、秋本先生が富山県高岡市に来られた時、ベンチと銅像が一体となったものを見かけたそうです。その時に是非いつの日か両さんで同じものをつくって、葛飾の皆様に愛され親しみを持ってもらいたいと思い続けていたそうです。
原型制作
今回のベンチ付き銅像の制作にあたってのご要望は、ベンチに座っている両さんが原作の絵から大きく逸脱しないデザインであり、記念写真の撮影にも適したポーズであるということでした。
丸山幸一先生
今回も原型制作は丸山幸一先生にお願いしました。 第1体目からずっとこち亀シリーズの原型制作をしていただいています。
亀有駅南口バス停タイプ
設置前の銅像です。こちらはバス停に設置するものです。
亀有駅北口亀有公園タイプ
こちらは亀有公園内に設置するものです。
ベンチの設置
強度についても大きな課題でした。当然ベンチには人が座りブロンズ像に寄りかかるだけでなく、様々な加重が考えられます。そこで、ベンチと両さん像は別々に自立したものでの制作となりました。写真のベンチを見るとわかりますが、両さんのお尻の下にはベンチがありません。両さんの腰から下は同じくブロンズ製の台座があり両さん全体を支えています。
両さん像の設置
穴のあいたベンチと自立した両さん像を組合わせて、まるでベンチに座っているように見せています。 両さんが背もたれに体重をかけているように見えますが、実は両さん像とベンチの背もたれの間には布1枚入るか入らないかぐらいの隙間があります。デザイン考案、原型制作、銅像制作・仕上げの職人さん、設置の取り付け具合、全ての細やかな仕事により、強度の問題もクリアした銅像の完成となりました。